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2011年9月2日金曜日

ギバチ【ギギ科ギバチ属】


ギバチ【ギギ科ギバチ属/学名:Pseudobagrus tokiensis】

日本語版ウィキペディア:ギバチ/英語版ウィキペディア:なし


4cm弱のギバチ【ギギ科ギバチ属】

4cm弱のギバチ【ギギ科ギバチ属】

ギバチは「絶滅の危険性が増大している」=絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。夜行性で、水生昆虫などを補食。大きいものでは20センチを越えるものも。よく似たギギは尾ビレに大きな切れ込みがありますが、ギバチにはほとんどありません。

また、ギギと同じ川には棲息していないとのこと。神奈川県以北に棲息。九州にはほぼ同種のアリアケギバチがいます。

【採取】夜行性で、昼間は岩場、石の陰、葦や水草の中に身を潜めているので、採取するためには根気と運が必要かと。潜んでいそうな場所を丹念に網でガサガサ探っていく。

【飼育】水生昆虫や小魚などを捕食するため、エビやメダカなどの生き餌か赤虫や冷凍赤虫などを確保する必要あり【下記[再追記]参照】。綺麗な水を好むので浄水装置は必要。また秋川、平井川、多摩川上流に棲息していることから冷たい水を好みます。水の温度を下げるクーラー装置までは必要ではありませんが、水槽の設置は夏場に日光が当たり過ぎる場所は避け水温が上がることを防止し、夜行性のため水草/石/レンガなどで出来るだけ水底を暗くしてあげた方が良いでしょう。

[追記]数年前に採取した個体は、エサが合わず2週間ほどで死なせてしまいましたが、今回は元気に育っています。カワムツ、クチボソ、ドジョウなどど混泳させております。エサは川魚用のフード(プレコ(熱帯ナマズ)用固形フード)。ただし、大小様々な大きさのヌカエビを大量に入れておりますので、これを食べていると考えております。定期的にヌカエビは補充。2ヶ月ほどで倍の5~6cmくらいに成長しました。

[再追記]上で「生き餌を確保する必要あり」としておりますが、1年間の飼育を経て通常のギバチが川魚用フードを食べることが判明しました【参照:記事「水中撮影動画」フードを食べる動画あり】。ですので、それほど飼育は難しくないと考えられますので、これまでは飼育を「難」としてきましたが、「若干難」に改めさせていただきます。「易」としないのは、冷たい水/きれいな水を好む点を考慮した結果です。

4cmほどのギバチ
【採取場所】平井川(多摩川支流)/日の出町
【採取方法】網/水草の群生しているところを網でガサガサ。ヌカエビ、スヒエビ、タカハヤと一緒に捕れました。
【採取年月】2011年10月
【処分方法】リリース
【飼育】若干難。夜行性。冷たい水/きれいな水を好む。

4cm弱のギバチ【ギギ科ギバチ属】と1cmの稚魚
葦の群生した泥の浅瀬を網でガサガサやっていたら1cmくらいの稚魚と一緒に捕れました。成魚は10cmを越え、25cmに達することもあるそうですので、4cmのほうもまだ子どものようです。以前採取したものも同じく4cmくらいで、持ち帰ってから2週間ほどで死なせてしまいました。今回は4cmのもののみ持ち帰り、どうにかエサを工夫して長生きさせたいと考えております。自戒の念もこめて、絶滅の危惧がある種だけに持ち帰りは慎重に。

【採取場所】多摩川/羽村取水堰付近
【採取方法】網
【採取年月】2011年8月
【処分】4cm大のもののみ飼育のため持ち帰り/稚魚はリリース
【飼育】若干難。夜行性。冷たい水/きれいな水を好む。

【2014/05/17追記】




2011年8月に採取し、飼育のために持ち帰ったギバチ。2年半で12cmほどに成長しました。



10cm強のギバチ【ギギ科ギバチ属】

腹から見るとほぼナマズ
【採取場所】平井川/日ノ出町
【採取方法】網
【採取年月】2012年8月
【処分】リリース
【飼育】若干難。夜行性。冷たい水/きれいな水を好む。