2011年9月17日土曜日

オヤニラミ【ケツギョ科オヤニラミ属】

オヤニラミ【ケツギョ科オヤニラミ属/学名:Coreoperca kawamebari】

日本語版ウィキペディア:オヤニラミ/英語版ウィキペディア:なし

『日本の淡水魚』【山と渓谷社刊】によれば、本来は淀川以西にしか棲息しないとされるオヤニラミが多摩川にいました。10cm強の個体に加え、3cmくらいのものも。成魚になると13cmとのことですので、稚魚と考えて差し支えないかと。となると、多摩川で繁殖していると考えるべきでしょう。別の資料によれば、移植により関東・東海地方にも定着しているとのこと。

学名のKawamebariは、海に住むメバルに似ていることに由来。

性質は極めてどう猛。丸呑みに出来る水生昆虫/エビ/小魚などを捕食します。大河川の中流、本流・支流に棲息し、水深50cmくらいの岸近くを好むとのこと。たしかに、4cmの個体は50cmほどの深さの水草を網でガサガサしていたら獲れました。

10cmを越える成魚は、フナ/ハヤ用の練り餌を仕掛けたビンドウに入りました。練り餌に釣られて入ったのか、小魚を追って入ったのか。ビンドウを上げた瞬間は「ブルーギルか!」と思うほどの異彩を放っておりました。

【特徴】最大の特徴は、えらの後ろに”目”のような模様があること。これを理由に、一部の地域では”四つ目”と呼ばれているそうです。

【飼育】飼育経験はありませんが、生き餌でなくとも冷凍アカムシなどに慣れるとのこと。同じくらいの大きさのフナなどとなら混泳は可能ですが、同種とは縄張り意識が強いことから注意が必要なようです。

10cm強のオヤニラミ【ケツギョ科オヤニラミ属】

10cm強のオヤニラミ【ケツギョ科オヤニラミ属】
頭頂部から背びれにかけて薄茶色のラインあり

4cmほどのオヤニラミ【ケツギョ科オヤニラミ属】

4cmほどのオヤニラミ【ケツギョ科オヤニラミ属】

4cmほどのオヤニラミ【ケツギョ科オヤニラミ属】
【採取場所】多摩川/多摩市関戸橋付近
【採取方法】10cm強の個体 ビンドウ(エサ:練り餌)/4cmの個体 網
【採取年月】2011年9月
【処分方法】ともにリリース
【飼育】不明/飼育下では冷凍アカムシなど生き餌でなくとも慣れるとのこと。

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