「東京淡水魚図鑑」の使い方

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2012年9月9日日曜日

【採取スポット】多摩川/昭島市くじら公園・大神公園付近

【採取スポット】多摩川/昭島市くじら公園・大神公園付近

日本語版ウィキペディア:多摩川/英語版ウィキペディア:Tama River

新奥多摩街道と国道16号線が交わる大交差点(拝島町交差点)の近くにある大神公園とくじら運動公園。この2つの公園は隣接しており、壁などの境界線もなく実質的にはひとつの公園です。

2つの公園の境目に八高線の高架があり、そのすぐ下流側に大きな無料駐車場があります。多摩川の川岸に十数メートルほどの場所まで自動車で乗り付けられるので大変便利。奥多摩街道/新奥多摩街道沿いにコンビニがあります。公園内には簡易トイレもあります。


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採取ポイントは2カ所。ひとつめは【くじら公園/八高線の高架下にある堰】付近。二つ目は八高線の橋から200mほど上流にあるもうひとつの堰、【大神公園沿いの堰】付近です。

【八高線高架下にある堰】は落差が結構あります(3~4mくらい)。今年のように水不足で水位が低い時はそれほど危険ではありませんが、水位が高い時などは注意が必要。堰の上はそれほど深くありませんが、増水時はやはり注意が必要になります。

くじら公園付近・八高線高架下から上流
 八高線高架下にある堰から上流部の岸辺は、比較的浅く絶好のガサガサポイント。

くじら公園付近・八高線高架下から下流
くじら公園付近・八高線高架下から下流
下流は少し深く、釣りに適したポイント。堰の段差が3mくらいありますので、若干危険な場所ではあります。今年は雨が少なかったので本流もあまり深くはありませんが、台風シーズンなどは注意が必要です。

大神公園付近・堰
 【大神公園沿いの堰】付近。この堰は水深10~30cmほどですので、歩いて渡れます。堰から水が落ちる場所、ブロック周辺は絶好のガサガサ・ポイント。簡単な釣りセットがあればカワムツなどが簡単に連れます。赤虫、サシなどの生き餌ならヨシノボリがかかることもあります。

堰中央部から上流方面
魚が遡上できるように設置された魚道
堰の中央部には、魚が遡上できるように設置された魚道があります。深さ50cmほどで魚が泳いでいるのが目視できます。ただし、流れがかなり速いので入って採取は危険。

大神公園沿いの堰から下流

絶好のガサガサ・ポイント、釣りポイントが多数。ただし、濡れずに行くのは難しいので、ビーチサンダルなど水に入るのが前提の装備が必要になります。

大神公園沿いの堰から下流
 遠くに見える橋は、上掲したくじら公園内にある八高線の高架橋。くじら公園の堰からこの大神公園の堰までは200~300mほど。がんばれば歩いて移動できます。

ちなみに、くじら公園という名称の由来はこちら。

「アキシマクジラ出土地」解説看板

昭和三十六年(1961年)に、クジラの化石が発掘されたことが理由だそうです。






このポイントで採取した生き物。

カワムツ

オオヨシノボリの幼魚
カマツカ


カマツカ(2015年9月撮影)



カマツカの稚魚


クロヨシノボリ



シマドジョウ(2016年7月撮影)


ジュズカケハゼ(2016年7月撮影)





カワムツは釣り、オオヨシノボリ、カマツカは網で採取しました。その他、写真は撮りませんでしたが、ヌカエビ、オタマジャクシ、アメリカザリガニ、シマドジョウなどが網で獲れました。

くじら公園/大神公園の長所は、探せば採取ポイントが無数にある点。大神公園の堰から更に上流にもガサガサ/釣りに適したポイントが多数あります。以前、オイカワ/ギンブナなどを大量に釣ったこともあります。駐車スペースが広いことも利点です。

ただ、雨の多い時期などは水量が増え、堰周辺は危険な場所になります。ちょっとでも危ないと感じたら無理せず安全な場所での釣りなどへ変更した方が良さそうです。また、この公園は自動車がないと行きにくい場所であるのも難点。台風後は増水しますので避けた方が無難でしょう。



【2014/05/17追記】

八高線の橋の基礎工事を行っており、橋桁付近は立ち入り禁止になっていました。











工期は2014年5月31日までとのこと。

このポイントは、川底が砂地でカマツカが採れたのですが、工事のため砂が無くなっており、カマツカはみつかりませんでした。工事が終わりしばらくすれば砂はまた蓄積されていき、戻ってくるとは思いますが。

橋から離れた場所は以前同様、採取はできます。


【以下2014年8月10日更新】


堰の上から下流を撮影

工事が終わった頃を見計らって再訪しました。

工事以前とそれほど大きな変化はありませんでした。以前は、高低差もあったので堰の上と下は断絶された感がありましたが、工事によって行き来が容易になりました。

川底の砂が減少することによりカマツカの生息場所がなくなるのではないかと懸念していたのですが、ある程度川底に砂は戻ってきており、稚魚を多数採取できましたので心配はなさそうです。














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