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2011年7月11日月曜日

【採取スポット】多摩川/羽村取水堰


【採取スポット】多摩川/羽村取水堰

日本語版ウィキペディア:多摩川羽村取水堰/英語版ウィキペディア:Tama River

多摩地区にお住まいの方なら、小学生か中学生のときに、社会科見学で行った記憶があるのではないでしょうか。多摩川の水は東京都民(主に多摩地区)が普段使用する水道水にも利用されており、その水源は今回紹介する羽村市にある取水堰。

江戸時代に都内の上水確保のために、玉川兄弟が指揮を執り施工した玉川上水が羽村取水堰の起源。現在、玉川上水は使用されておりませんが、羽村取水堰から引かれた水は併設された浄水場を通り、都内各所へと配給されております。


水道水の元になるくらいですから、もちろん水質は良好。多摩川の下流の水とは比べるべくもありません。

羽村堰付近ではバーベキューをしている家族連れも多く見られます。土手では、ウォーキング、ランニング、サイクリングを楽しんでいる方の姿も。風景も素晴らしく、東京とは思えない大自然が広がっています。魚の採取のみならず、ハイキングなどにもうってつけの場所だと思います。

都心/都内からはかなりの遠隔地という印象が強いとは思いますが、行ってビックリ、ここが東京か!というような素晴らしい環境。機会があれば是非チャレンジしてみてください。

ただし、難点がひとつ。台風の後は奥多摩から大量の雨水が流れ出て、普段の穏やかな川辺の風景は一変してしまいます。生き物採取どころではありません。生命の危険すら感じるほどの濁流になることもあります。台風後10日近く経過後、さすがにもう大丈夫だろうと行ってみたらまだ危険な状態だったなんてことも。その場合、自動車があれば平井川へ20分ほどで行けますので、台風の季節は代替案を用意しておいた方が良いかも知れません。平井川は細い支流ですので、大雨のあとでもそれほど水位に変化はありません。

取水堰の少し上流ですが、ライブカメラ[多摩川:調布橋水位観測所付近/東京都青梅市長渕地先は参考になります。

【アクセス】甲州街道からは、日野橋で八王子方面に左折せず、真っ直ぐ新奥多摩街道へ。ひたすら真っ直ぐ進み、五日市線踏切手前にある二叉路で左の奥多摩街道へ。道なりにずっと進むと左側に取水関が見えてきます。

青梅線の羽村駅が最寄り駅ですので、新青梅街道からなら羽村駅を目指し、駅に着いたら真南へ。圏央道青梅出口/日の出出口が近いですが、降りてからの経路は少し複雑になります。

羽村堰の下流、250線が通る橋の下が無料駐車場となっています。堰の近くにはトイレあり。

羽村堰より500mほど下流
取水堰から下流にも、小さな堰が多数設けられており、この付近は絶好の採取ポイント。エビやザリガニ、小魚など網でガサガザやれば簡単に捕獲できます。浅瀬のような感じですので、お子さんも楽しく遊べます。川遊びをしていた地元の子どもはサワガニ/ザリガニを大量に捕まえていました。

絶好のガサガサ・ポイント
上記写真に写っている堰の下にはこんな感じのポイントがあります。網でガサガサやれば、スジエビや小魚など、色々な生き物が入ります。

取水堰取水口

取水口のすぐ下
取水口の下には、レンガのようなもので作られた絶景が。30cmほどの水深ですので、歩いて向こう岸にまで渡ることができます。

取水口の向こう岸
向こう岸には、取水口を避けて流れるもうひとつの川が流れています。ここで釣りをするとカワムツなどが入れ食い状態でした。

【羽村取水堰付近でこれまでに採取した生き物】

カワムツ

ジュズカケハゼの稚魚
ジュズカケハゼ
カジカ

ヌカエビなど
ウグイ
ギバチ
アカザ



メダカ
ホトケドジョウ
アメリカザリガニ
また羽村堰付近は、きれいな砂利や砂が豊富なことも素晴らしい点。市販されている水槽用の砂利と比べると多少不揃いな感じはありますが、持ち帰れば水槽用の砂利として十分使用できます。川砂も豊富ですので、ドジョウやジュズカケハゼのような水底を好む種を飼う場合には大変有用です。











4 件のコメント :

  1. はじめまして。
    福生市在住の者です。
    昨年からペットショップで買ったメダカの飼育を始めましたが、野生のメダカも手に入れてみたくなり、こちらの記事を参考にさせてもらいました。
    昨日、羽村の堰付近で流れが緩やかで草があるような場所に網を入れてみましたが、採れるのはメダカじゃない小魚(尾ひれが分かれている)やエビばかりです。
    テクニックの問題もあるかもしれませんが、差し支えなければもう少し詳しいポイントを教えていただくことはできますか?
    よろしくお願いします。

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  2. はじめまして。

    私が採取したのは、取水堰の下流に歩行者用の橋がありますが、その更に下流に1.5mくらいの堰があるのはお解りになるでしょうか。

    その堰の上部の土手側が水路から流れ出す水でたまりのようになっています。日によって大人でも腰くらいまでの水深になってしまいますが、そのたまり水を上流のほうに進んでいくと水の中に葦が多数生えているところがあり、その根本は10cmから20cmくらいの浅瀬になっています。

    その辺りをガサガサやっていたら採れた記憶がございます。

    ただ、去年/今年と年1回ペースで私も取水堰付近に行き、その辺りをチェックしましたがメダカは採れませんでした。他の生き物も同様ですが、なかなかターゲットを定めて採るのは難しいと感じております。

    いなくなったということはないはずですので、何度かチャレンジすればいつか採れるとは思います。



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    1. お返事ありがとうございます。
      たぶん私が行った場所と同じっぽいです。
      ここにいなければどこにいるんだ?ってくらいなメダカポイントでした。
      根気よくがんばってみます。
      また新たな採取スポットが登録されるのを楽しみにしています。

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    2. 同じポイントでも日によって採れる魚が異なることも大いにあり得ますので。成功をお祈りしております。

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