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2011年9月3日土曜日

メダカ【メダカ科メダカ属】


メダカ【メダカ科メダカ属/学名:Oryzias latipes latipes】

日本語版ウィキペディア:メダカ/英語版ウィキペディア:Japanese Rice Fish aka Japanese Killifish/Medaka


メダカ【メダカ科メダカ属】

メダカ【メダカ科メダカ属】

淡水魚の中でペットとして最も手軽に飼うことができるのがメダカ。が、近年、生息域である田んぼや用水路などが減少し、野性のメダカは絶滅危惧種に指定されるほど貴重なものに。

ペットショップなどで売られている黄色いメダカ(ヒメダカ)は、突然変異であるアルビノ種を改良したもので、金魚や錦鯉同様の人工的な品種。本来のメダカは黒褐色。ペットショップでは黒メダカ/日本メダカというネーミングで売られている場合があります。養殖ものかもしれませんが。値段的には、メダカはヒメダカの2倍~3倍が相場ではないでしょうか。

【カダヤシとの見分け】メダカに外見が似ているカダヤシ(蚊絶やし)という魚がいます。このカダヤシは本来アメリカ原産ですが、蚊の幼虫であるボウフラを食べる習性に着目し、蚊の減少を目指して移入。結果、全国に広まった外来魚。逆にメダカもアメリカへ移殖したそうですが、定着しなかったそうです。

メダカの尾ビレは角ばっておりますが、カダヤシの尾ビレは丸くなっている点が見分けるポイント。


メダカの尾ビレは角ばっています

また、川で小さな稚魚を見つけるとメダカかな、と思う場合があります。その魚がメダカかどうかを見分ける場合、上から見ると簡単。メダカの上部には、カタカナの「ハ」の字を逆にしたような部分があります。この模様がなければ、オイカワやカワムツの稚魚の可能性が高いと思います。


上から見るとカタカナの「ハ」を逆にしたような模様あり

メダカは泳ぐのが比較的遅いのが特徴。オイカワの稚魚は小さいなりに素早く泳ぎます。

【飼育】易。水槽でなくても睡蓮鉢のような水溜めさえあれば大丈夫。エアレーション/浄水装置がない環境でも問題ありません。エサはメダカ用飼料。粒状のものとフレーク状のものがあり、フレーク状のものなら稚魚でも食べられます。また、稚魚用の粒が更に細かい専用資料も販売されています。金魚用のエサでもすりつぶして粉状にすれば使えます。

水温の上昇にも耐性があり、30度くらいまでなら大丈夫。


産まれたばかりの稚魚

産まれたばかりの稚魚


メダカ飼育の醍醐味は、繁殖の簡単さではないでしょうか。メダカを入れた水槽に水草や浮き草類を入れておくと、初夏から晩夏にかけて産卵した卵を水草などに産み付けます。親メダカと同じ水槽で孵化させると食べられてしまいますので、卵のついたと思われる水草は取り出し別の水槽に移します。10日ほどで孵化します。生まれた稚魚は早ければ5ヶ月ほどで成魚に。

自然環境の中では1年で死ぬと言われるメダカですが、飼育下では長いもので5年生きる場合も。

何度かの死滅を経験しておりますが、私もメダカ愛好家で、20年ほど飼い続けております。

【2014/05/17追記】

産まれたばかりの稚魚

2014年に生まれたメダカの中に青っぽい個体がいました。

青みがかったメダカ:右は通常の個体【2014年7月撮影】


青みがかったメダカ【2014年7月撮影】




【放流は厳禁】ひとくちにメダカと言っても、地方によってそれぞれ遺伝的特徴があるそうです。細かく分けると十数種類に分類できるとのこと。ですので、市販されているメダカを放流することは、その地域に棲息するメダカの独自性を損なってしまう危険性が指摘されています。





メダカ【メダカ科メダカ属】
【採取地】多摩川/羽村取水堰付近
【採取方法】網
【採取年月】2011年8月
【処分方法】飼育のため一部持ち帰り
【飼育】易。市販のメダカ用飼料など。

メダカ【メダカ科メダカ属】
メダカ【メダカ科メダカ属】
【採取地】多摩川/多摩市関戸橋付近
【採取方法】網
【採取年月】2011年8月
【処分方法】飼育のため持ち帰り
【飼育】易。市販のメダカ用飼料など。




【採取地】多摩川/府中郷土の森付近
【採取方法】網
【採取年月】2013年9月
【処分方法】飼育のため持ち帰り
【飼育】易。市販のメダカ用飼料など。






【採取地】多摩川/聖蹟桜ヶ丘付近
【採取方法】網
【採取年月】2014年7月
【処分方法】飼育のため持ち帰り
【飼育】易。市販のメダカ用飼料など。

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