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2012年10月22日月曜日

スナヤツメ【ヤツメウナギ科カワヤツメ属】

スナヤツメ【ヤツメウナギ科カワヤツメ属/学名:Lethenteron reissneri】

日本語版ウィキペディア:スナヤツメ/英語版ウィキペディア:なし

スナヤツメ【ヤツメウナギ科カワヤツメ属】

スナヤツメ【ヤツメウナギ科カワヤツメ属】

スナヤツメ【ヤツメウナギ科カワヤツメ属】

秋川中流の川辺を網でガサガサしていると大きなドジョウのようなものが捕れました。ただ、ドジョウにしては長すぎる個体。ですので、ウナギかなと思いました。観察ケースに写して撮影してみると側部に7つの模様が見えます。ということは、ヤツメ【八つ目】。「日本の淡水魚」【山と渓谷社】で調べるとスナヤツメ【通称:ヤツメウナギ】であることが解りました。

同書には「ヤツメウナギ類は脊椎動物のなかで最も原始的な仲間で、口は吸盤状でアゴを持たない。眼の後ろに並ぶ7個のえらあなを眼に見立て、本当の眼と合計してヤツメ(八眼)と呼ばれる」とありました。ヤツメウナギと呼ばれることはありますが、正確には魚類【顎口類】ではなく脊椎動物【円口類】。ですので、生物学上はウナギの仲間ではなく、両生類/爬虫類と同じ仲間ということになるそうです【参照:ウィキペディア ヤツメウナギおよびスナヤツメ】。

ヤツメ類の一生は特殊で、幼生期【アンモシーテス】には藻類などを食べますが、成体へ変態後は何も食べず越冬し、翌春産卵後に死亡するそうです。幼生期は数年。セミと似た一生。若干の「もののあはれ」を感じさせる生涯です。

不鮮明ではありますが三枚目の写真には口が映っています。吸盤状でかなりグロテスク。『スター・ウォーズ』シリーズのどれかで、ミレニアムファルコン号が帝国軍から逃れ遊星の洞窟に隠れたら、実はヘビのような巨大生物の腹の中だったシーンを思い出しました。あの巨大ヘビの小型版のよう。

グロテスクですし、採った時点では生態も不明でしたので撮影後リリースしましたが正解だったようです。成体と思われますので、今年の冬を越え、来春の産卵に備えてエサを食べずにじっとしていたのでしょう。

絶滅危惧種などには指定されていないようですが、希少種であることは確か。また、成体後はエサを食べず、翌春の産卵だけが残された役割ですので観察後はリリースするのが適切ではないかと思われます。

動画をYoutubeにアップしました。



【採取場所】秋川(多摩川支流)/あきる野市
【採取年月】2012年10月
【採取方法】網
【処分方法】リリース
【飼育】不明。成体後はエサを食べないそうです。

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