「東京淡水魚図鑑」の使い方

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2012年10月8日月曜日

【採取スポット】秋川/グリーンスポーツ公園付近

【採取スポット】秋川/グリーンスポーツ公園付近


日本語版ウィキペディア:秋川/英語版ウィキペディア:なし

多摩川には大小併せてかなりの数の支流がありますが、その中でも最も有名で、様々なレジャーを楽しめるポイントとして知られているのがおそらく秋川。かつての秋川市、現在は市町村合併によりあきる野市を流れるとても綺麗な川です。

秋川は釣りや淡水魚採取のみならず、日帰りキャンプ、バーベキュー、水泳などの川遊びスポットとして良く知られております。上流に行けば行くほど、東京とは思えない信じられないような大自然を楽しむことができます。

ただし、上流域には有料キャンプ場も多く、釣りをするにしても専門の装備が必要な場所もあります。今回紹介するのは、秋川の中流域に位置し、多摩川と同じように気軽に楽しめるグリーンスポーツ公園という場所の周辺です。


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秋川グリーンスポーツ公園は、圏央道あきる野インターチェンジ及び東京サマーランドから3kmほど下流にあるあきる野市の市営施設【参照:あきる野市公式ページ】。テニスや野球の施設もあるそうですが、採取スポット自体は公園内ではなく、上掲地図都道176号線の東秋留橋周辺。

地図を拡大して頂くと解りますが、東秋留橋の南、下流側に岸辺に向かうスロープがあります。このスロープは自動車での通行も可能で、砂利敷きの河川敷まで降りられるようになっています。100台ほどの駐車が可能。無料です。地図にもありますが、河川敷には「川太郎」という売店もあります。記憶があいまいですが、この売店は夏期のみ営業。トイレは先ほどのスロープを南に50mほど歩いた広場にあります。

東秋留橋は新橋と旧橋があり上流側にあるのが旧橋。この橋の下に堰があり、水深も浅いので網を持ってガサガサするにはうってつけのポイントです。

新・東秋留橋を下流から撮影

新・東秋留橋の下から旧橋方面を撮影
右側が本流。左側には流れが緩く浅い傍流。網でヌカエビ、シマドジョウ、オタマジャクシなどが捕れました。

旧:東秋留橋
旧・東秋留橋の下にある堰

旧橋から下流にある新橋方面を撮影
撮影した日は、前日が雨で堰付近は白波が立つほど流れがきつくなっていました。しかし、これは例外で、普段は流れが穏やかで容易に堰を渡って向こう岸に行けます。


旧橋の橋脚付近に出来た水たまり
この水たまりにびんどうをしかけると、カワムツ・ムギツク・アブラハヤなどが大量に入りました。シマドジョウ、ヌカエビなども網で捕れます。

ムギツク
カワムツ・アブラハヤなど
あきる野市グリーンスポーツ公園の長所は、駐車場が無料で利用できる点。また、水がとてもきれいなので、夏は多くの方が水着で泳いでいるのをみかけます。バーベキューなどを楽しめるので、楽しみ方の幅も広がります。普段は川を渡って北側にも行けますので、自分だけのポイントが見つかる可能性もあります。

ただいくつか難点も。雨の降った後は、上掲した写真のように流れが強くなりますので注意が必要。夏でも水温はかなり低いままですので体調管理は十分に配慮する必要がありそうです。

また、純粋に淡水魚採取を希望される方にとっては、周りで泳いだりされると上手くいかない可能性もあります。しかし、あくまでも公共の場ですから他の方の楽しみを責めるわけにはいきません。もし東秋留橋の下に行ってみて混雑している場合は、下流方面に歩いていくと(ある程度までは河川敷のグランド沿いに車で走行可能)もうひとつ別の堰があります。更に下流に向かえば採取スポットは他にも無数にあります。

東秋留橋より300mほど下流にある堰
晴天が続くと堰の深さは10cmほど
堰の上を歩いていくと中央に遡上用の魚道があります。奥に見えるのが新・東秋留橋。
堰の下部は水深1mほど。ウグイ、カワムツ、アブラハヤなどが釣れます。

この堰に行くためには、東秋留橋の下にある駐車場から徒歩もしくは自動車で(砂利敷きの道を)下流に向かいます。サッカー用グラウンドが2面あります。その2つのグラウンドの間にこの堰はあります。砂利敷きの道を行けば自動車でも移動可能ですが、スポーツ大会などが開かれている場合もあり、必ずしも自動車が入れるとは限りません。ですが、300mほどしかありませんので歩いていってもそれほど負担にはならないはず。ただこの堰付近でも水泳を楽しまれている方もいらっしゃる場合もあります。

水温が低く水質が良好なことから、多摩川ではなかなか捕れない種類の魚が秋川には多数いるとされております。具体的には、ギバチ・アカザ・スナヤツメ・ジュズカケハゼ・カジカ・ホトケドジョウなど。この点でも秋川は魅力的な採取スポットと考えられております。その他、コイ・オイカワ・ウグイ・アメリカザリガニ・ヌカエビなども採取可能。1000万都市東京で恐るべき大自然が楽しめる素晴らしいポイントです。

このポイントで採取できたその他の生き物。

カジカ
スジエビ

トウヨシノボリ
クロヨシノボリ


クロヨシノボリ


クロヨシノボリの稚魚


アカザ










4 件のコメント :

  1. ヨシノボリ全部間違ってます
    上二つは両方カワヨシノボリ♂
    三つ目はカワヨシノボリ♀
    (移入の可能性有り)

    少なくともクロヨシノボリは無いです

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    1. ご指摘ありがとうございます。
      間違っている可能性は十分にございます。

      ヨシノボリの特定を勉強したいと考えておりますので、
      可能であれば、見分ける方法を是非ご教示ください。

      削除
    2. カワヨシノボリは胸鰭の条数が17本以下なら確実、18本は稀にいる
      クロヨシノボリは頬の赤斑点と朱条がとても目立つこと、ヒレが黄色や青で縁取られることが特徴。
      オオヨシノボリは真っ黒な体に背びれが目立つ黄色で縁取られる
      シマヨシノボリは頬にミミズ状の模様
      ルリヨシノボリは頬に瑠璃色斑点
      個人的には一枚目と三枚目はカワヨシノボリにしても、二枚目はオオヨシノボリっぽい気がする
      ちなみにカワヨシノボリの自然分布域は西日本で、こっちで見られるのは国内外来種
      繁殖力が強いから定着しやすい

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    3. ありがとうございます。
      次回以降、見分けの際に参考にさせて頂きたいと思っております。

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