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ヌカエビ【ヌマエビ科ヌマエビ属】 |
ヌカエビ【ヌマエビ科ヌマエビ属】 |
基本的にヌカエビのカラダは透明です。しかし、後に触れますが、茶色、褐色のもの、背中にラインが走っているように見えるものなど、個体差が激しいのもヌカエビの特徴。彩りの個体差が激しいエビです。
【分類】本州中部以南のものをヌマエビ、以北のものをヌカエビと分類します。
【採取】多摩川ならどこでも捕れます。川辺に生えている水草や水性植物の周辺を網でガサガサやれば大量に採取が可能。水の流れが速いところよりも、ゆったりとした流れ、たまり水、よどみなどがポイント。
【飼育】見た目もきれいで、水槽に入れると自由自在に泳ぎ回り見ていて飽きません。メダカのエサなどをせっせと食べます。ただ、カワムツ、アブラハヤなど水棲昆虫を好み大型になる魚と混泳させると食べられてしまう可能性があります。メダカなど小型の魚との混泳では、逆に捕食してしまう可能性があります。私は小ブナやタモロコ、クチボソの入った水槽で混泳させております。
飼育初期に死んでしまう個体もみられますので、少し多めに採取してくる必要があります。60cm水槽なら20~30匹くらいでしょうか。
水草を入れると見た目もきれいですし、エビも水草に捕まって泳ぎ回り心地よさそうな印象。多摩川に生えているカナダモでも構いませんし、マツモのような目の細かいものがうってつけかなと。
ただ私の経験では、水槽に入れっぱなしにするよりも、水中ポンプや浄水装置など水が回る環境で飼育した方がより上手くいくという感触があります。
また確信は持てませんが、水槽内での繁殖も可能かと。といいますのも、我が家の水槽内で捕ってきた記憶のない小さなエビを見かけることが良くあります。一般的に川エビは、ふ化すると海へ下り、成長すると川に戻ってくるとされておりますが、池や沼のような閉じられた環境でも繁殖が確認されているそうです。となれば、水槽内でふ化することも考えられなくはないかと。
【その他の利用】ギバチ、カジカ、ナマズや一部の熱帯魚など肉食魚のエサとしても川エビは利用されることがあります。アクアショップなどで100匹いくらで売っているのはその類。釣りのエサになる場合も。
【分類の難しさ】ただ、関東地方にいる川エビはヌカエビの他に、スジエビ、テナガエビなどがおり判別が難しいところ。テナガエビは小さいときも文字通りハサミを持つ”手”が異様に長くなる特徴が顕著。ヌカエビとスジエビの区別は大変難しくなっております。
【ヌカエビとスジエビの見分け方】体に上下に走る黒い線があればスジエビ。小さいながらもハサミが見えればスジエビ。ほとんどハサミがないようならヌカエビ。足の関節に黄色い部分があればスジエビ。卵が緑色だったらスジエビ。
もう一点。ヌカエビは基本的にカラダが透明ですが、褐色だったり、背中にラインが走っているように見える個体もいます。一見すると別種に見えるほどのものも。
背中にラインが走っているヌカエビ |
Googleで「ヌカエビ 見分け」で検索すると、多彩な写真とともに見分け方をレクチャーしてくれるHPがいくつか存在します。ただ、かなりディープな知識をお持ちの方の間でも意見が割れているようにも思えます。とてつもなく難しく、私はお手上げ。興味のある方は、是非チェックしてみてください。
ちなみに、ペットショップなどでコケ取り用などで販売されているヤマトヌマエビは、本州以南にしか生息していません。
ヌカエビ【ヌマエビ科ヌマエビ属】 |
ヌカエビ【ヌマエビ科ヌマエビ属】 |
【採取地】多摩川(羽村取水堰下流)/羽村市
【採取方法】網
【採取年月】2011年6月
【処分方法】数匹飼育のため持ち帰り/残りはリリース
【飼育方法】易
春先から初夏にかけては、抱卵しているメスをよく見かけます。水槽の中でも産卵成長が可能とのことですが、私は未だ成功したことがありません。
抱卵しているヌカエビ【ヌマエビ科ヌマエビ属】 |
ヌカエビ【ヌマエビ科ヌマエビ属】 |
【採取地】平井川(草花公園下流)多摩川支流/あきる野市
【採取方法】網
【採取年月】2011年/7月
【処分方法】リリース
【飼育難易度】易
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