「東京淡水魚図鑑」の使い方

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2012年9月9日日曜日

カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】

カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属/学名:Pseudogobio esocinus esocinus】

日本語版ウィキペディア:カマツカ/英語版ウィキペディア:なし


カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】

上から見たカマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】

岩手・山形県以南の本州/四国/九州に棲息。ドジョウ/ヨシノボリ同様に、水底に棲息する種ですが、実はコイ科。ですのでで、口の横に1対のヒゲがあります【上掲写真一番上】。底棲ですのでヒレが横に長く発達しており、陽があたると金色にキラキラ輝きます。水底を泳いでいるのを上から眺めると、大変派手な印象を受けます。

体には斑模様。新幹線のように、口が前方に突きだしている姿態が特徴的。砂の中に潜り込み、目だけを出して辺りを伺う慎重派。底生動物を好む雑食で、川の中・下流域、湖の沿岸、灌漑用水などに棲息します。自然界では3年で成熟し、最大で15cmになる個体も。

【採取】砂底を好みますので、川の浅瀬/岸付近の砂底を丹念に網でガサガサします。砂に潜っている場合もありますので、下流に網を構え上流から足で砂を踏みつけ追い込みます。砂ごとすくってしまうのも有効。すばしっこいので目視して捕まえるというよりも、網に追い込むスタイルの方が採取できる確率は上がるはずです。

【飼育】砂地を好みますので、砂地あるいは粒の細かい砂利を敷いた水槽がベスト。おとなしいタイプですので、ドジョウ、ヨシノボリ、フナ、クチボソ、スジエビ、ヌカエビとの混泳も可能。川魚用飼料を食べますが、底棲ですので沈むタイプのエサを選びます。

ゆるい流れのある場所を好みますので、浄水装置で水槽内の水が回る環境を用意した方が無難。

【ツチフキとの見分け】カマツカとよく似たツチフキという魚がいます。本来、ツチフキは濃尾平野以西が生息域だったそうですが、近年は移植により関東平野でも棲息が確認されているそうです。

ツチフキの方がカマツカと比較して、全体的に太くて短い、色が濃い、ヒゲはあるが短い、新幹線のような口周辺の突き出しが見られない、大きくても12cmといった違いがあります。

カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】
【採取場所】多摩川/昭島市くじら公園周辺
【採取年月】2012年9月
【採取方法】網
【処分方法】飼育のため持ち帰り
【飼育】易。市販の川魚用飼料

カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】(ヨシノボリが一匹混入)


【採取場所】多摩川/昭島市くじら公園周辺
【採取年月】2012年10月
【採取方法】網
【処分方法】飼育のため小さめの個体を3匹持ち帰り
【飼育】易。市販の川魚用飼料

カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】




カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】
ドジョウを捕る目的で川底の砂地を網ですくってみたら採れました。目視はしていませんので偶然です。15cmくらいの成魚。今まで採れた中では最も大きい個体でした。


【採取場所】秋川/あきる野市グリーンスポーツ公園付近
【採取年月】2013年7月
【採取方法】網
【処分方法】リリース
【飼育】易。市販の川魚用飼料




カマツカの稚魚

【採取場所】多摩川/昭島市くじら公園付近
【採取年月】2014年7月
【採取方法】網
【処分方法】リリース
【飼育】易。市販の川魚用飼料



カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】




【採取場所】多摩川/昭島市くじら公園付近
【採取年月】2015年9月
【採取方法】網
【処分方法】リリース
【飼育】易。市販の川魚用飼料

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