「東京淡水魚図鑑」の使い方

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・魚に関する情報は、淡水魚好きのバイブル『日本の淡水魚 改訂版』【山と渓谷社発行】を参考にしております。

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2011年8月25日木曜日

多摩川水系に生息する生き物【未掲載/未採取】


多摩川水系に生息する生き物【未掲載/未採取】

このページでは、多摩川水系で採取可能とされる生き物で、まだ採取できていない生き物を紹介します。

私は釣り自体に造詣は深くなく、釣具店で購入した1000円前後の竿に、フナ/ハヤ用の仕掛けを使用する程度。あとは網でガサガサし、練り餌を入れたビンドウを使用して採取に励んでおります。基本的には今後もこのレベルの採取方法でいく予定ですので、果たして以下に列挙する生き物すべての採取が可能かどうか。アドバイスがありましたらよろしくお願いします。

もし以下のリストにある生き物の採取経験がある方がいらっしゃったら、採取場所/方法などの情報をお寄せ下さい。またこのリストに未掲載の多摩川水系に生息している生き物の情報も求めております。写真を掲載したHPやブログをお持ちでしたら、是非リンクを貼らせてください。

アユ【アユ科アユ属】


多摩川のアユは釣りで有名ですが、私は釣り自体にはあまり造詣が深くなく、アユ釣りの専門知識/道具なども持ち合わせず。アクシデント的に採取できればよいのですが。

産卵を終え、命が燃えつきる寸前の個体はしばしば見かけます。網で掬おうとおもえば捕れますが、さすがに忍びなく思え・・・。

イワナ【サケ科サケ亜科イワナ属】


アユ同様、専門的な装備がなくては釣れないはず。上流域に足を運ぶ必要あり。となると、私には採取できそうにもありません。フライ・フィッシングには多少なりとも興味がありますが、装備がややこしそうでなかなか重い腰は上がりません。


ウキゴリ類【ハゼ科ハゼ亜科ウキゴリ属】


ウキゴリ、スミウキゴリ。汽水域から中流域のゆるやかな場所に生息。下流の方に行かなくてはならないようです。

カジカ【カジカ科カジカ属】


『日本の淡水魚』【山と渓谷社】には、写真入りで多摩川支流の秋川、浅川の個体が掲載されております。是非採取したいとかねがね思っており、ガサガサやっておりますが未だゲットならず。青梅辺りですかね。


羽村取水堰付近で採取に成功しました→参照:カジカ【カジカ科カジカ属】




カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】


中下流域。シマドジョウやヨシノボリと同じような場所に生息。死骸を目撃したことはあるのですが。ツチフキによく似る。ペットショップでも売ってます。

多摩川/昭島市くじら公園・大神公園付近で採れました → 参照:カマツカ【コイ科カマツカ亜科カマツカ属】 



ギバチ【ギギ科ギバチ属】*絶滅危惧種


あきる野市を流れる平井川に生息。夜行性ですので昼間は物陰にいるので採取は困難とされております。数年前に偶然捕獲したことがあり、持ち帰りましたがエサが合わなかったようで2週間ほどで死なせてしまった苦い想い出が。その頃は写真を撮る習慣がなく画像は残っていません。今度採取できたら写真を撮ってリリースしたいと考えて何度かチャレンジしていますが。

多摩川/羽村取水堰付近で採取できました → 参照:ギバチ【ギギ科ギバチ属】


グッピー【カダヤシ科グッピー属】


ペットとして飼いきれなくなったものが放流され、基本的には温泉地に近い場所で自然繁殖が確認されているとのこと。実は以前、日野橋の近くで目撃したことがあります。真冬ではないですが、比較的涼しい時期だった記憶が。ただ多摩川で自然繁殖しているのかとなると疑問ですが。下水処理場から排出される水は家庭からの排水が主で、それは流しや風呂の水。実はこの水が多摩川の水温を上げてしまって生態系に影響を及ぼしているのではないか、とも言われているそうです。


ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)【コイ科コイ亜科フナ属】


中流域で釣りの対象として大人気。


コイ【コイ科コイ亜科コイ属】


中下流域の王様。現在でもしばしば浅瀬を巨大ゴイが悠々と泳いでいるのを見かけます。10センチくらいのちっちゃなのが見つかると良いのですが。

多摩川/府中市郷土の森付近で採取できました → 参照:コイ【コイ科コイ亜科コイ属】


タカハヤ【コイ科ウグイ亜科ヒメハヤ属】


本来なら静岡以西に生息とされておりますが、多摩川の上流にはいるらしいとの噂もちらほら。

平井川(多摩川支流)/日の出インター付近(あきる野市)で採取できました → 参照:タカハヤ【コイ科ウグイ亜科ヒメハヤ属】

タナゴ類【コイ科タナゴ亜科】


多摩川水系にいるのでしょうか。分布的にはヤリタナゴなど一部種はいてもおかしくない気もしますが。


ツチフキ【コイ科カマツカ亜科ツチフキ属】


もともとは西日本にのみ生息していたが、移殖により関東平野にも定着した種。流れのない池、沼、灌漑用水などに生息とのこと。『日本の淡水魚』【山と渓谷社】に写真入りで多摩川に生息との記述あり。カマツカに似る。


テナガエビ【テナガエビ科テナガエビ属】


以前採取経験あり。中下流域に生息。埼玉の荒川流域でならウジャウジャ捕れました。採取した時は3センチくらいでしたが、あっという間にハサミを入れて15センチくらいに成長。小魚や他のエビと混泳させると全部食べちゃいます。


ドジョウ【ドジョウ科シマドジョウ亜科ドジョウ属】


いわゆるドジョウ。茶色い体で、昔はスーパーの魚売り場で生きたまま売っていました。川のみならず、池や沼、用水路などどこにでも生息。子供のころは捕りましたが、近年はみかけません。今でもいるはずなんですが。

多摩川/多摩市関戸橋付近で採取できました →参照:ドジョウ【ドジョウ科シマドジョウ亜科ドジョウ属】

ナマズ【ナマズ科ナマズ属】


淡水魚の王様。日本の淡水魚の中でもどう猛さではNo.1。中下流域に生息。夜行性。子供のころ多摩川で20センチくらいのを捕獲し水槽で飼ってましたが、エサとしてメダカやエビを入れるとパクっとひと飲みしてしまう姿に戦慄した記憶が。60センチ近くになるそうですので飼うのは難しそうです。


ニゴイ【コイ科カマツカ亜科ニゴイ属】


子供のころ、見たことがあります。大物釣りようの装備が必要でしょうか。

ホトケドジョウ【ドジョウ科フクドジョウ亜科ホトケドジョウ属】*絶滅危惧種


『日本の淡水魚』【山と渓谷社】によれば、多摩川支流の浅川、町田市(鶴見川?/相模川?)に生息と写真入りで紹介されております。

多摩川/羽村取水堰付近、多摩市関戸橋付近で採取できました → 参照:ホトケドジョウ【ドジョウ科フクドジョウ亜科ホトケドジョウ属】


マルタウグイ【コイ科ウグイ亜科ウグイ属】


降海型ですので、下流域でしょうか。40センチ近い大型になるとか。


メダカ【メダカ科メダカ属】*絶滅危惧種


淡水魚の中でももっともペットとして愛されている種。飼育も簡単で、繁殖も比較的簡易。ただ天然メダカは絶滅危惧種に指定されるほどの貴重な存在。【採取スポット】多摩川/羽村取水堰でも触れましたが、ここで採取できました(未撮影)。ただ本当に天然ものなのかどうか判断できませんでした。


何度か死滅を経験しておりますが、私もメダカ飼育愛好家でもう20年ばかり飼っています。

多摩川/羽村取水堰付近、多摩川/多摩市関戸橋付近で採取できました → 参照:メカダ【メダカ科メダカ属】


ヤマメ【サケ科サケ亜科サケ属】


イワナ同様、釣るには特別な装備が必要で、かつ上流域に生息。簡易な釣りセットやガサガサでは捕れそうにもありません。ただチビヤマメは意外に捕れるとの情報もちらほら。


ヨシノボリ類【ハゼ科ハゼ亜科ヨシノボリ属】


シマヨシノボリ、オオヨシノボリ、ルリヨシノボリ、トウヨシノボリなど。中流域に生息。タラコクチビルで、色鮮やかな体色のものも。

秋川(あきる野市)/グリーンスポーツ公園付近などで採れました → 参照:トウヨシノボリ【ハゼ科ハゼ亜科ヨシノボリ属/橙色型】クロヨシノボリ【ハゼ科ハゼ亜科ヨシノボリ属/黒色型】シマヨシノボリ【ハゼ科ハゼ亜科ヨシノボリ属】



なお、カルムチー、オオクチバス(ブラックバス)などが多摩川に棲息しており、釣りの対象となっていることは存じ上げておりますが割愛しました。スポーツフィッシングを否定するものではありませんが、私個人として日本固有種を絶滅・減少に追い込む可能性のある外来魚の勢力拡大には強い懸念を抱いていることはあえて強調させて頂きます。ブラックバスは、多摩川水系でしばしば目にしますが、その姿形には強い違和感を感じます。

以前、埼玉県の荒川沿いにあるびん沼という場所に釣りに行ったことがありますが、ブルーギルやテラピアが異常繁殖しており、空恐ろしさを感じました。赤虫を付け糸を垂らした瞬間に食いつく有様で、釣りのわびさびなんてあったもんではありませんでした。

繰り返しになりますが、在来種の存在を脅かさない場所でのスポーツフィッシングを楽しむことを否定する立場ではありません。ただ、在来種の生存を脅かす放流などには断固として反対の立場であることは表明させて頂きます。

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